先週番組あてにいただいたメッセージに対して、
田中先生からのコメントが届きました。
ダイエットの参考にしてくださいね!
(※全員分ではありません。悪しからずご承知おきください。)

【ふくろうかわいさん】
ダイエット質問🙋‍♀️
先日、私より歳上(後期高齢者)の方と話した時の事です。
細身の方ですが、「体重は変わらないけど、お腹に肉が付いた」とおっしゃってました。
私は体重増加と共に、お腹とか、腕とか、肉付きを感じているから、不思議でした🤔
こういう現象って、ある事でしょうか?
聴いた事はありますが、実際はどうなの?と、思っております。
年齢的な事もあるとしたら、教えて頂けると嬉しいです。
(歳とると、お腹に脂肪がつきやすいとか、なぜお腹なのか?)

【田中先生】
「体重が増えずにお腹に肉が付いた」場合、
お腹の脂肪(主に腸や肝臓の周りの内臓脂肪)が増えて、
筋肉が落ちた可能性が考えられます。
年を取るにつれて、骨や筋肉が減りやすくなります。
筋肉が落ちてしまうと、歩く速度が遅くなる、転びやすくなる、
ずくがなくなる、座りがち・ゴロゴロしがちになる
(さらに筋肉が落ちて悪循環となる)など、活動性の低下が問題となります。
65歳を過ぎたら、たんぱく質を多目に摂り、足腰の筋肉を鍛えましょう。
いつまでも、ご自分の足で歩いて頂きたいです。

 

【ちゃちゃんさん】
ダイエット部のコーナー始めの直美ちゃんのコメントを聞いて慌ててメールしました。
先日地区の夏祭りがあり、実行委員を仰せつかり、焼きそば屋台の担当になりました。
夕方からのお祭りでしたが、ブルーシートで囲ったテントの中で、
約4時間、焼き通しでした。
ものすごい暑い中、取った水分はお茶・・・失敗でした。
スポーツドリンクだと糖分あるしなぁ~って思ってお茶にしたけど、
ただ汗かくだけで体の熱が下がることなく、ホント大変でした。
途中、ヨーヨー釣りのプールの水を頭から浴びたため、
熱中症にはならずに済んだのですが、翌日頭痛を倦怠感で寝込んじゃいました。
それから、運動がごしたくてできません。
体重も停滞・・・でも、まずは体重増えていないから良し!
体調整えて朝のストレッチからゆっくり再開したいと思います。

【田中先生】
なるほど、体温が上がってしまいましたので、水分補給と共に、
氷や濡れタオルなどで、わきの下、首などを冷やすといいかもしれませんね。
軽い熱中症だと思います。
暑い時期は無理せず、室内でできる軽い運動、
例えば、ストレッチやラジオ体操、腿上げで十分だと思います。
この時期の運動は、朝や夕方など、涼しい時間にやりましょう。
運動は無理せず、体重を毎日測って、食べる量を調節して、ダイエットしていきましょう。

 

【りえちゃんさん】
以前送らせて頂いたように、キノコや野菜を毎日摂るようなメニューを続けてますが、
部が発足してから2キロ痩せました。
このまま続けてもう少し体重を落とせればと思います。
睡眠不足は気をつけ無いとです。

【田中先生】
すばらしいです!長寿食である地中海食では、キノコ、野菜、海藻、
ナッツ、果物は毎日とるように勧めています。
この調子で、植物性でナチュラルな(加工していない)食品を、
つとめて摂っていきましょう。

 

【夜明けの敦さん】
家庭菜園でスイカが捕れ出して、スイカが美味しい日々です。
しかし、昨年、スイカを食べ過ぎて2㎏体重が増えてしまったので、
今年は食べ過ぎないように注意して、美味しいスイカを楽しみたいと思います。
でも、誘惑に勝てるかなぁ?

【田中先生】
スイカ、美味しいですもんね。でもスイカの大部分は水分と食物繊維です。
昨年体重が2キロ増えたのは、スイカ単独のせいではなく、
美味しいスイカで食欲が刺激され、食べる量が全体的に増えたから、かもしれません。
夏はスイカやトウモロコシが美味しいので、
結果として食べ過ぎてしまうこともあります。
これらを食べる時は、前もってご飯・パン・麺類(主食)を
半分程度に減らすといいです。
一方、食後のフルーツは別腹なので、たくさん食べちゃった、という時は、
翌日、翌々日の主食を減らしましょう。体重を毎日測って、
増えていたら食べるものを減らす、シンプルで最も有効な方法です。
あと、スイカもトウモロコシも、大皿に盛って取り放題にすると、
ついつい手が伸びて食べ過ぎてしまうので、
一人分を取り分けると良いかもしれませんよ!

 

【スカイちいさん】
猛暑で身体がダルダル、屋内での仕事ですが、動くたび汗だくです。
体重は減るけれど体脂肪率が上がるのはどうしてですか?

【田中先生】
体重は減ったのに体脂肪率が増えた理由は、筋肉が主に減ったからです。
ちょっと極端な例で説明しますね。
体重60キロ、体脂肪率50%の方がいたとします。
脂肪量は体重の50%ですので30キロ、
筋肉量(=脂肪以外の成分と考えて)は60-30=30キロです。
ダイエットで脂肪が5キロ、筋肉が10キロ(脂肪の2倍)減ったとします。
体重は60-5-10=45キロ、
脂肪が30-5=25キロ、筋肉が30-10=20キロになります。
体脂肪率を計算しますと、25÷45×100=56%、ダイエット前の50%より増えていますね。
このように、筋肉量が脂肪量より多く減るケースは、
たんぱく不足、極端なカロリー不足、運動不足
、水分喪失(筋肉内に水分が多く含まれているため)の時に見られます。
ダイエットの時は、炭水化物を減らすけど、たんぱく質はしっかり摂り、
軽い運動を併用して、筋肉量を維持する(=体脂肪率を増やさない)ことがポイントです。