FM長野

・植木の役割として、植木をおすすめするのにあたって、まずは全体の雰囲気作りというところ、
あとは機能的な目隠しとか防風というところで植えさせていただくことが多いんですが、実は素
晴らしい効果がありまして、蒸散作用というのがあります。地中から吸い込んだ水を葉っぱの表
面から蒸発させて出す、木の持つ作用です。

・こうした作用があるので、実際に木を通り抜けた風とか木が作る木陰というのはほんとに涼しい
んです。

・蒸散作用があることによって、真夏の風がまったくない時期でも上昇気流によって風を起こす
といった効果もあります。

・こういった風のこととかも考えるて、どんな種類の木を植えるということなんですが、まず木は単
木と株立というのがあって、単木は幹が1本で株立は何本もついているんですが、単木だと、
好き嫌いにもよりますが、根っこからの養分が1本の幹に集中するので、かなりすぐ太くなって、
高さもすぐ出てしまたり、けっこう鬱蒼としがちで、街路樹などに多いです。

・株立だと細い幹がたくさんついていて涼しげな印象を作ってくれるます。種類については何を
楽しむかにもよります。花なのか葉っぱなのか、実や紅葉や木の姿なのか。そうしたことを考え
ると株立がおすすめです。

・あと、常緑樹と落葉樹というのがありまして、季節感が感じられて、沢山の種類から選ぶことが
できるという点では落葉樹がおすすめです。

・目隠しとか防風などの観点からすると常緑樹になります。葉っぱがお隣の庭の落ちてお悩み
の方も多いと思います。落葉樹だと葉っぱが落ちると寂しいと思われる方も多いかと思います
が、たとえばドウダンツツジなどは葉っぱが落ちても枝がとても美しいですし、アオダモやサル
スベリは幹がすごく綺麗で、これらは葉っぱが落ちてからも楽しめる木です。

・おすすめなのが、落葉樹メインで常緑樹をそえるものです。

・基本として不等辺三角形で配置を考えたりしますが、あとはもう玄関と道路との直線上に1本
高木を配置して目隠しと雰囲気作りをやったりですとか、南面の窓の西日除けに落葉樹を植
えたりですとか、あと最近デザインフレームというのが人気がありまして、そういったものと合わ
せて配置したり、柱とか門袖の前にちょっと添えるような感じで低木や草花を植えたり、上と下
と目線が分散するように高低差をつけて配置します。

・できれば1本だけでも4~5mぐらいの木を植えていただいて、ちょっとライトアップしてその影
を家に映したりするといいと思います。

・街路樹のように毎年強い剪定ができるわけではないので、生長が早くて大木になるようなも
のは、広い敷地がない限りはおすすめできません。

・一昔前に流行ったコニファーとかレッドロビンも、目隠しとか防風にはいいですが、それをす
り抜抜けた涼しい風を感じられないですし、すぐ大木になりますので、むやみに植えないほ
うがいいでしょう。

・すべて計画が重要で、植木とエクステリアの融合が大切です。

 

 

◆アロウズガーデンデザイン  村田勇さん


2017年6月16日15時14分