FM長野

今日は、長野市の株式会社アロウズガーデンデザインの村田勇さんに、「海外のガーデンから学ぶエクステリアの可能性」をテーマにお話を伺いました。

・海外のガーデンというと、イングリッシュガーデンとか南欧風のプロヴァンススタイルなどが思い浮かぶと思います。これらも根強い人気がありますが、今業界で注目されているのは、オーストラリアに代表されるようなホームリゾートゲーデンです。

・日本の和風庭園やイングリッシュガーデンは眺める庭というようなイメージがありますが、オーストラリアの場合ですと庭で過ごす・遊ぶ・使うといったスタイルが一般的になっています。

・これらは家の中の床の高さと庭の高さがフラットに作られています。日本ですと60cmほど下がったところが庭の高さというのが一般的で、ウッドデッキなどを作られている方はフラットな部分が多少は続くのですが、オーストラリアの場合は全体的にフラットにするというスタイルです。

・そうすることによって、わざわざ庭に出るとか降りるという感覚ではなくて、部屋の延長で庭がある、庭がもうひとつの部屋になるという感覚です。

・庭が家の一部になりますので、わざわざという感じではなく、気兼ねなく自然に庭に出る感じです。

・ホームリゾートガーデンの場合ガスグリルなどが大体のお宅にあって、バーベキューもわざわざ火をおこしてやるという感じではなく、日常の生活の一部として料理をして、肉や魚はガーデンのガスグリルで焼くというものです。

・向こうのほうの文化として、お客様や友人を招いた時に庭でもてなすことが多く、日本だとあまり発展していませんが、おしゃれで上質なファーニチャー、外用の家具が普及しています。雨に濡れても大丈夫なクッションもあります。

・外用のソファーやクッションとテーブルがセットであって、そこで友達とお茶をしながらおしゃべりをして楽しみます。

・プールや壁泉、さらにファイヤーピットというバイオエタノール暖炉などを組み合わせて、水の音と火の揺らぎを楽しんだりします。

・こうしたホームリゾートガーデンを作る場合の鍵はやはり室内の床と庭がフラットだということです。

・日本だと高気密・高断熱の家がもてはやされていますが、向こうの場合は玄関を開けるとそのまま一直線に風が通り抜けるような作りになっていることが多いです。長野は寒いのでヒートショックなどにも注意は必要ですが、一年中エアコンをつけて同じ温度に保つといった家作りがちょっとオーバースペックといった見方もあります。もっともっと外の風を取り入れて、自然との距離感が近い生活を目指してみてもいいのではないでしょうか。

・こうした家の作りに加え、庭が全部コンクリートで固まっていると照り返しが暑いわけで、植木などの緑や日除けで涼しい風を作ってそれを取り入れるといった庭と家が一体となった庭造り・家作りが必要なのではないでしょうか。

・長野県も日本も平均寿命が長いんですが、健康寿命は10歳以上低く、10年は誰かの介助を受けなければならない可能性があるわけで、こうした健康寿命を平均寿命に近づけるためにも、庭で過ごしたり自然に近いような昔ながらの日本の生活が必要なのではないでしょうか。

 

 

◆アロウズガーデンデザイン

 


2016年9月05日10時43分